2011年10月31日

サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー、岩国公演 大成功!

テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルグ・フィルハーモニーが、10月30日シンフォニア岩国で日本公演の初日を迎え、喝采を浴びました。
ソ連時代は、レン・フィル(レニングラード・フィルハーモニー)の名前で世界中で大絶賛されていたオーケストラ。
ムラヴィンスキーから弾きつぎ、すでに23年も同団を指揮するマエストロ テミルカーノフは、間違いなく現代の巨匠。細身の体ながら、風格、威厳、オーラは凄まじいものがあります。
舞台に立っただけで集中するオーケストラ、特に金管楽器の素晴らしさは言葉に表すことは不可能です!

とにかく、この感動を皆さんとわかちあいたい!生の舞台、コンサートを聴いていただきたい!と切実に思いました。



売切れ間近、注目の公演!
≪テミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団≫

st_flyer.jpg2011年11月1日(火) 19時開演 サントリーホール 
曲目:
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲 
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64 (ヴァイオリン:庄司紗矢香)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」 

S¥16,000 A¥13,000 ジャパン・アーツ夢倶楽部会員 S¥15,000 A¥12,000
S席、A席 僅少!!

2011年11月6日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール 
曲目:
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 Op.18 (ピアノ:ルーステム・サイトクーロフ)
チャイコフスキー:交響曲第5番 Op.64 

S席がございます!

S¥16,000 ジャパン・アーツ夢倶楽部会員 S¥15,000

公演の詳細はこちらから
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2011年10月21日

ルーステム・サイトクーロフ(ピアノ)のインタビュー[サンクトペテルブルグ・フィル]

間もなく来日するサンクトペテルブルグ・フィルのソリストとして出演するルーステム・サイトクーロフ(ピアノ)の電話インタビューをお届けします。
Saitkoulov.jpg

質問(以下 Q):お生まれはどちらですか? どんなご家庭でしたか?
―ヴォルガ河畔のカザンという町で生まれました。両親は音楽家ではありません。父は物理、母は経済畑です。でも二人とも音楽が好きで、子供には是非、音楽に触れる機会を、と思ったのでしょう。私が4歳の時、家にピアノが来ました! アップライトのピアノを見て、大きいなあ、と感じたのを覚えています。触って音が出るのがすごくおもしろかった。小さい頃から歌が好きだったので、ピアノもすぐに好きになりました。その後両親が個人レッスンのピアノの先生を見つけてきて…確かカザン音楽院の学生だったと記憶しています。しばらくして5歳になった時に、オリガ・ミハイロヴナという先生に一年教わりましたが、その先生の勧めで6歳になった時に音楽の専門小学校に入学しました。そこで11年学んで、18歳になった時にモスクワ音楽院に入学しました。

Q:ご両親はモスクワに行くことに反対されませんでしたか?
―いいえ。音楽、ピアノに夢中になっていましたから、高等教育を受ける段階で、私がモスクワ音楽院に進学することは、何と言うか、自然の成り行きでした。

Q:モスクワ音楽院で学んだことは?ヴィルサラーゼ先生からはどのようなことを学びましたか?
―ヴィルサラーゼ先生から教わったことは音楽の“間”というか、音楽の流れの感覚ですね。音楽がその時々に持つ苦悩や気持ち、感情を読みとって、再現して、伝えること。先生から、そのような“音楽の時間”を、私たち教え子は学びました。
モスクワ音楽院で5年間学んだ後はさらに2年、今度はミュンヘンでヴィルサラーゼ先生に学びました。自分の希望で、ミュンヘンに移りました。音楽院の最後の方になって、やっと先生の教えがわかり始め、まだ先生に学ぶ必要がある、と自分で強く感じたのです。まだヴィルサラーゼ先生から得なければならないものがある、と。モスクワ音楽院の最終学年の時に、新たなステップに踏み込めたように思えたのです。それで、延長として、さらにミュンヘンでヴィルサラーゼに師事することにしたのです。

Q:感銘を受けた音楽家はいますか?
―うーん、そうですね。その時々によって変わってきましたから…。若い頃には(ちなみに今は40歳です)、ピアニストではミケランジェリに惹かれていました。指揮者では、エドウィン・フィッシャーとかオランダ人のメンゲルベルグが好きですね。メンゲルベルグのCDでベートーベンの交響曲集を聞いたとき、その独自の解釈に衝撃を受けました。

Q:マエストロ、ユーリ・テミルカーノフとの出会いを教えてください。
―私のマネージャーの勧めで、2009年の9月、ミラノの演奏会を聞きに行きました。すごい演奏会でしたよ!演目ですか?プロコフィエフの交響曲第1番、ピアノ協奏曲第2番、後半は「ロミオとジュリエット」組曲でした。大きな感銘を受けました。オーケストラはサンクト・フィルです。
その後共演する話になり、2010年3月にオーケストラのイタリア・ツアーで、私がソリストとなり、ラフマニノフの協奏曲2番… 今秋日本で演奏するコンチェルトですね… を弾きました。

Q:マエストロ・テミルカーノフとの共演をソリストの視点から見た印象はいかがでしょうか?
―非常に弾きやすいです。100パーセント頼れる。不意をつくサプライズなどがないので、落ち着いて、安心して演奏に集中できます。オーケストラは、とても“豪華”ですよね。弦セクションの重厚さ、その壁の向こうから響く管楽器… 何をとってもすばらしいです。
特にラフマニノフの音楽に大切な厚みとフレーズの息の長さを、非常に生かす演奏をします。弦楽器は、限りなく大きな弓を使って引いているような息の続く長いフレージング、無限の弓、とでも言いましょうか。

Q:ラフマニノフの協奏曲の話がでましたから、2番についてお聞かせください。あなたが感じるこの作品の魅力はなんですか?
―ラフマニノフの作品特有の、鐘の響きで始まります。おもしろいのは、協奏曲の場合、最初の主題はソロのピアノが奏でるのに対して、ラフマニノフの2番では、まずオーケストラが主題を歌います。ピアノは伴奏のような役割をします。その点では、室内楽のような特徴がありますね。第2楽章でも主題がオーケストラに現れます。ラフマニノフによって、オーケストラが非常に豊かに使われています。ピアノが前線に立つより、準主役のような役目を果たすと言っても過言ではないでしょう。素晴らしいオーケストラと、巧みな指揮者の真価が発揮される難しい作品です。

Q:日本は初めてですか?
―いえ、10年前に一度日本へ行きました。その時は、横浜で開かれたピアノ・フェスティバルに参加しました。今回は二度目の日本です。とても楽しみにしています!

Q:これまで訪れた国で印象的なのは?
―むずかしい質問ですが… スイスは好きですね。自然の力、豊かさにいつも圧倒されます。気持ちがとても落ち着きます。
住んでいるのは、パリ。もう15年になります。ロシアに行くこともあります。モスクワでも演奏会を開きました。

Q:日本の聴衆へのメッセージをお願いします。
―日本は大好きです。聴衆の皆さんは、非常に音楽を理解し、愛し、じっくりと音楽に浸って耳を傾けていました。初来日の時に、それがとても印象的でした。今回10年ぶりにまた日本へ行けることを、本当に楽しみにしています。音楽を通じた友情を、是非また日本の皆さんと分かち合いたいと思います。


ありがとうございました!


≪テミルカーノフ指揮 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団≫
St_flyer.jpg2011年11月1日(火) 19時開演 サントリーホール 
曲目:
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲 
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64 (ヴァイオリン:庄司紗矢香)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2011年11月6日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール 
曲目:
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 Op.18 (ピアノ:ルーステム・サイトクーロフ)
チャイコフスキー:交響曲第5番 Op.64 

詳しい公演情報はこちらから

posted by Japan Arts at 14:36| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月12日

庄司紗矢香に聞く―(シドニー交響楽団と共演)

ベートーヴェンの協奏曲は、単純な音階とアルペッジョに
膨大な音楽の核心が凝縮されています。

─ 庄司紗矢香に聞く ─
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 いまや若手の域を超えて世界中から熱い視線が送られるヴァイオリニスト、庄司紗矢香。今秋のシドニー響との日本ツアーでは、アシュケナージとの共演、そして演目がベートーヴェンの協奏曲である点に注目が集まる。
 今年3月、庄司はアシュケナージ&シドニー響と、地元シドニーでメンデルスゾーンの協奏曲を共演した。アシュケナージとの共演は「2001年のフィルハーモニア管日本ツアー(曲はやはりメンデルスゾーン)以来」10年ぶりであり、シドニー響との共演は初めてのこと。その際の印象はどうだっただろうか?
「アシュケナージさんは、大変モデスト(謙虚な、慎み深い)な方で、音楽に誠実さを求めているように思います。シドニーでの共演では多くを共感しました。何よりも“音楽家”でいらして、指揮者という域を超越なさっていると感じました。また、シドニーの町は国際的でオープンな印象を受けましたし、オーケストラもフレンドリーでした」
 ベートーヴェンは、以前ソナタに関してインタビューしたときこう語っていたように、彼女にとって特別な作曲家だ。
「幼い頃からクラシック音楽の象徴的な存在です。ソナタは13歳頃から勉強し続け、リサイタルにもほとんど毎回入れてきました。惹かれるきっかけは、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』(ベートーヴェンをモデルにしたとされる小説)に感銘を受けたこと。もちろん音楽もインスピレーションに満ち溢れています」
 では、今回演奏する協奏曲については?
「ベートーヴェンの協奏曲は、主にオーケストラがメイン旋律を奏で、ソロ・ヴァイオリンはオーナメント(装飾)を演奏する形です。しかしその単純な音階とアルペッジョに膨大な音楽の核心が凝縮されているのが偉大です」
 現在録音が進行し、昨年日本でも演奏したジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)とのソナタは、遅めのテンポでじっくりと弾かれた印象がある。同じベートーヴェンの作品で、今回もそうしたアプローチがなされるのだろうか?
「各曲に対して、テンポの固定観念はありません。私は音楽が持つ内容の全てがクリアに届くのであれば、どのテンポでもよいと思っています。楽譜のメトロノーム表示はほんの少しのヒントでしかありません。テンポは特に演奏される場所のアコースティックにも大きく左右されるものですから、残響が大きければ、音楽の明確さのためにテンポを緩める事は必然です。また、それぞれの音楽の情報の多さに比例します。楽譜に多くの情報を見いだすほど、その全てを聴衆に明確に伝えたいという気持ちになるのです。一番大切なのはそこに存在する情感の表現なので、固定されたテンポによって感情が抑制されてしまうのが一番残念です」
 もうひとつ、以前ノリントン&NHK交響楽団と同曲を共演した際に、自作のカデンツァを弾いていた点も気になる。
「カデンツァは、ノリントンとの共演を機に自作しました。私はこの協奏曲にヴィルトゥオージティを超えた音楽そのものの叙情を感じますので、そこに焦点を当てています」
 これは今回も大きな楽しみだ。ちなみにこの曲の録音では、「メニューインの1945年モスクワ・ライヴが気に入っています」とのこと。また先頃、カシオーリとのベートーヴェンのソナタ第2弾の録音を終えたばかりでもある。「共感する」アシュケナージとのベートーヴェンの協奏曲演奏は、あらゆる面で期待が大きい。

インタビュー・文:柴田克彦(音楽ジャーナリスト)



2011年 シドニー交響楽団 全国日程
11月7日(月)東京東京文化会館 都民劇場 03-3572-4311 ◎
11月8日(火)福岡シンフォニーホール アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112 ★
11月9日(水)愛知県芸術文化センター テレビ愛知事業部 052-243-8600 ◎
11月10日(木)NHKホール ハローダイヤル 03-5777-8600 ★
11月12日(土)兵庫県立芸術文化センター 芸術文化センター 0798-68-0255 ◎
11月13日(日)サントリーホール ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 ★
◎庄司紗矢香  ★エフゲニー・キーシン
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2011年10月09日

ベルリン放送交響楽団 西宮公演レポート

音楽評論の舩木篤也さんが西宮公演のレポートを書いて下さいました。
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<リハーサルより>

 あのマレク・ヤノフスキが、また日本に来てくれた。こうした、指揮者の成すべき「仕事」を、黙って、きちんと、最高品位のレベルでし遂げる人が、いまや本当に少なくなってしまった――。手兵、ベルリン放送交響楽団との来日公演の初日、西宮公演を聴いて、あらためてその感を強くしたところだ。
 素晴らしかったのは、なんといってもメインのブラームス交響曲第4番。
 ひょっとしたら、哀愁に満ちた最初のメロディを、もっと歌ってくれと願う向きもあるかもしれない。けれども、数小節を進んだところで、もう説得されているに違いない。2/2拍子ほんらいの推進力。そのよどみない流れの中で展開する、変奏の美。ヴィオラやチェロ、そして木管パートに仕込まれた、よほど丹念に扱わなければ埋もれてしまう音形が、ほんとうによく聞こえる。だから、「流れ」ていても、中味がぎっしりと詰まっているという充実がある。変奏の軌跡も、よく体感できるのだ。
 ドイツのモダン・オーケストラというと、厚く重たい響きを期待するだろう。実際、編成サイズは第1ヴァイオリン16挺、コントラバス8挺と大きく、昨今のトレンドである古楽ふうのスリムな響きとは根本的に異なるし、ハーモニーの根っこを支える低音に、たえず注意を払っている。ティンパニや金管楽器の、ここぞという時の野太い低音など並ではない。けれども、野暮ったさとはまったく無縁。第2楽章の後半に、弦楽セクションが一丸となって低音域で第2主題を再現するシーンがあるが、その軽やかな響きには、惚れぼれとするばかり。楽譜を確かめてみれば、ブラームスがここに書きつけたフォルテ記号は一つ。それも、「少しだけフォルテで」との但し書きがあるのだった。
 一言でいえば、バランスの妙技。ヤノフスキは、音楽の表面的な美しさに溺れ、恍惚としている指揮台のダンサーとちがい、みずからは冷静を保ち、音楽の奥行きあるかたちを、しっかりと客席に届けてくれる。その厳格な姿は、いかにも楽しそうに全身でプレイするベルリン放送響のメンバーたちと、おかしなほどの対照をなしているが、彼はわきまえているのだ。楽譜と、それを音にするプレーヤーと、その音に魅了されるべき聴き手の間に立つ仲介者としての立場を。その行いを「仕事」と呼んでも、ご本人も反対しないだろう。
 河村尚子をソリストに迎えたベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》も、筆者はとても面白く聴いた。初顔合わせということで、双方がともに行ける道を互いに探り合っている感じもあったが、河村はオーケストラに聴き耳を立てながらも、楽譜にないシンコペーション的なリズム強調をしのばせたりと、ちょっとした遊び心をも交えつつ、自分のことばを喋っていた。今後、横浜、松戸、渋谷、北九州と共演を重ねてゆくうちに、全体のシンフォニックな妙味も増してくるだろう。
 筆者もこれから聴くベートーヴェン交響曲第3番《英雄》では、木管パートを倍管にし、日本ツアーに先立つ台湾、韓国公演で、すでに圧倒的なパフォーマンスを繰り広げたという。とにかく、これだけは確実だが、これほど質の高いオーケストラ音楽は滅多に聴けない。可能な限り足を運びたいと思っている。

舩木篤也(音楽評論)
DSCF4368.JPG
<リハーサルより>


 

berlin_flyer.jpgマレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団

2011年10月10日(月・祝) 14時開演 横浜みなとみらいホール
 「エグモント」」序曲 作品84
 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調 作品73(ピアノ:河村尚子)
 交響曲第3番「英雄」変ホ長調 作品55


2011年10月14日(金) 19時開演 東京オペラシティコンサートホール
ブラームス:交響曲第3番 / 第4番

詳しい公演の情報はこちらから

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2011年10月05日

台湾公演大盛況!ベルリン放送交響楽団

ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団は、台湾のスタジアムで、公演が開催されました。
スタジアムの内外合わせて、5,000名の観客が集まり、大盛況のうちに終わりました。
数万人の人口のこの地域で、世界的な演奏団体の訪問は、非常に特別なこと。だそうです!

観客は非常に静かに、そして始終演奏を集中して聴いていて、
子供から大人まで、大きな興味をもって鑑賞していた姿が非常に印象的でした!

本日台湾から韓国へ移動。間もなく日本へも到着します!

日本公演、ぜひお聴き逃しなく!


 

berlin_flyer.jpgマレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団

2011年10月10日(月・祝) 14時開演 横浜みなとみらいホール
 「エグモント」」序曲 作品84
 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調 作品73(ピアノ:河村尚子)
 交響曲第3番「英雄」変ホ長調 作品55


2011年10月14日(金) 19時開演 東京オペラシティコンサートホール
ブラームス:交響曲第3番 / 第4番

詳しい公演の情報はこちらから

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