若くしてその才能を発揮し、スウェーデン放響やロス・フィルを飛躍的に世界的レベルに引き上げた伝説の人、サロネン。欧米では、スケジュールが取れない超多忙な指揮者として有名、また作曲家としても活躍。今年11月のウィーン・フィル日本ツアーで小澤征爾の代役が決定したことでも実証されたように、その人気と音楽的評価は世界的にも最高点に達しています。
昨年、NYでマエストロにインタビューした連載「エサ=ペッカ・サロネンに聞く」
今日は3回目、最終回です。
今までの連載とあわせてお読みください。
⇒インタビュー第1回目はこちら
⇒インタビュー第2回目はこちら
超人的なリズム感と光り輝く音色で描かれる鮮明な音楽。この公演は、まさに人が羨むほどの人気と実力を兼ね備えたサロネンの快進撃を存分に味わえる一夜です。
Q:昨年はロス・フィル、そして今回はフィルハーモニア管弦楽団と、毎年異なったアンサンブルと日本ツアーをなさるわけですが、特に楽しみにされていることなど、おありですか。
サロネン:彼らは非常に異なったアンサンブルです。レパートリーも違います。フィルハーモニアは日本で非常によく知られている団体で、多くの異なった指揮者とともに、幾度も演奏を行っています。80年代には、シノーポリとマーラー・チクルスを演奏したと思いますし、確かムーティ、コンロン、アシュケナージなど、色々な指揮者が指揮しています。日本に再び行くことは、素晴らしいことです。私は日本での演奏をとても楽しんできました。素晴らしいホールで、素晴らしい反応の聴衆のために演奏してきました。そして私は、日本の食べ物が大好きです(笑)。
Q:何が、お好きなものはありますか。
サロネン:何でも好きです。魚も素晴らしいし。
Q:将来のレコーディングについて、お聞かせいただける計画などありますか。
サロネン:フィルハーモニア管と、Signumというレーベルとかなりの数のレコーディングをしています。つい最近、シェーンベルクの《グレの歌》をリリースしたばかりです。これは、フェスティバルホールでのライブ録音です。次のリリースは、マーラーの9番です。
Q:それも、ライブ録音ですか。
サロネン:そうです、ライブ録音です。それから、マーラーの6番もリリースされることになると思います。そして、《幻想交響曲》のリリースも計画されています!
Q:それは素晴らしいですね!最近はライブ録音が増えていますが、セッション録音とライブ録音、どちらがお好きですか。
サロネン:ライブ録音のプロセスはとても楽しいものです。もちろん、ライブ録音には怖さもあります。もし演奏で達成できなかったら、それでおしまいですから。しかし、ライブ録音には自然な自発性があります。それは、スタジオでは滅多に起こらない貴重なものだと思います。しかし、レパートリーによってはスタジオ録音の方が有利になることもあると思います。特に現代音楽ですね。スタジオ録音だと、ストラクチャーや細部をライブでは不可能な方法で明確にすることが可能になります。
Q:お忙しい中、ありがとうございました。日本の観客はマエストロとフィルハーモニー管弦楽団との初めてのツアーを非常に楽しみにしていると思います。充実した日本公演をお祈りしております!
インタビュアー:小林伸太郎(音楽ジャーナリスト/在ニューヨーク)
≪来日公演情報!≫
5月31日(月) 19時開演 サントリーホール
6月2日(水) 19時開演 サントリーホール 
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世界的クラスのヴァイオリニスト兼ヴィオリストとして、幾多の名高いステージで名声を確立。






