森麻季インタビュー「モスクワ・ソロイスツ」「ミラノ・クラシカ」との共演について

≪モスクワ・ソロイスツとの共演について≫
4269-005_DXO.jpg
―バシュメットさんの印象は?
「すごく優しいジェントルマンです。。もちろん音楽的にも素晴らしい方なのですが、とてもラテン系というか、情熱的な方です。何よりも音楽に優しさを感じました。」

―バッハの“あなたがそばにいたら”を歌われますが、こちらはCDのタイトルにもなっていますが特別な思いがあるのでしょうか?
「今、私の大切なレパートリーになっている“バロック音楽”を歌うきっかけになった曲です。
そのきっかけをくださったのは、マエストロ グスタフ・クーンさんで、“君はこういった曲を歌っていくべき人だよ。こういう声を大切に歌っていきなさい。”とおっしゃってくださったのです。その時はただただシンプルで綺麗な曲だな…という印象でしたが、今はこの歌の真意、奥深さに感動しています。」

―ご自分でも気づかれなかったのですね。
「全然気づきませんでした。技術的なことや声質も見抜いて下さったんですね。今でこそ“透明感のある”など、言われていますが、昔はドラマティックな声に憧れてました。“なぜ、私にはそういう声がないのだろう” “プッチーニの作品やトスカを歌ってみたいと”自分の声を否定していました。実は、私のような声質は少なくて、“持って生まれたその声を大切にしなさい。オペラの中には必ず君のような声の役があって、とても大事なのだよ”クーンさんや小澤征爾さんがおっしゃってくださり、今やメインのレパートリーとなりました。」」

―バッハの作品を歌う時は当時から考え方など変わりましたか?
「“バッハは音として美しい”当時はそれしか思っていませんでした。今はバロックは本当に深くてシンプルで、ふとした静けさの中で落ち着ける。バッハの中にはそういったものがありますね。」


≪ミラノ・クラシカ合奏団との共演について≫
3427-002.jpg
―ミラノ・クラシカ合奏団との共演は今までにありましたか?
「初めてです。でも指揮のジャンルカさんとは共演しています。
彼は知識の宝庫の様な人です。いろんな事を知っていて、日本語もとてもできる方なんです。漢字も書けるのですよ!
バロック好きで、なんでも熱心に勉強されている。研究のし甲斐があるものが大好きな人なのだと思います。
音楽作りもそうですね、細部にまでとてもこだわりがある方ですので、共演がとても楽しみです。」

―ところで、初めて歌われる曲はどのように音楽作りをするのですか?
「音源があるものは、まずそれを聴きます。ピアノも弾くので、弾きながらも練習します。
私は幸いな事に頭の中で音が鳴るので譜を広げられればどんな場所でも音楽が聴こえてくるのです。CDを聴きながら譜を読んでいる感じでしょうか。」

―今回歌われるヘンデルやヴィヴァルディについてはいかがでしょうか?
「ヘンデルの曲はとても華やかで、オペラでは必ずハッピーエンドで終わります。すごく大変な思いがあっても、それを乗り越えてハッピーエンドになる。そういうメッセージをこの現代にも伝えられたら、と思っています。
そして今回歌うヴィヴァルディの曲は初めて皆さまの前で披露します。とても良い曲なので楽しみにしていてください。」



ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ ソプラノ:森麻季
2012年5月28日(月) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
<曲目>
テレマン:ヴィオラ協奏曲 ト長調 <ヴィオラ:ユーリ・バシュメット>
バッハ:<ソリスト:森麻季> 
 “全地よ神に向かって歓呼せよ”〜カンタータ第51番より
 “あなたがそばにいたら”〜「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖」よ
 “至高者よ、あなたの恵みを”〜カンタータ第51番より
パガニーニ:ヴィオラ協奏曲 〔ヴィオラ:ユーリ・バシュメット〕
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ

詳しい公演の情報はこちら


ミラノ・クラシカ合奏団&森麻季

2012年6月22日(金) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
<曲目>
ヴィヴァルディ:「四季」より“夏”
ヘンデル:「エジプトのジュリアス・シーザー」よりクレオパトラのアリア “つらい運命に涙はあふれ”*
アルビノーニ:アダージョ
ヘンデル: オラトリオ「時と悟りの勝利」よりアリア “神によって選ばれた天の使者よ” *
ヘンデル:「リナルド」よりアリア “涙の流れるままに” *
ヴィヴァルディ:「四季」より “冬”
ヴィヴァルディ:モテット “まことの安らぎはこの世になく” RV.630 *
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ *
ヘンデル: 「エジプトのジュリアス・シーザー」よりクレオパトラのアリア “嵐で木の船は砕け” *
レスピーギ:リュートのための古い歌と舞曲 第3集
 *森麻季

詳しい公演の情報はこちら
posted by Japan Arts at 11:35| メディア情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月02日

掲載情報[樫本大進:ロシア・ナショナル管]

*2012年6月号『音遊人』
インタビューとプレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の公演情報が掲載されました。
musin001.jpg
posted by Japan Arts at 11:02| メディア情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

掲載情報[フランクフルト放送交響楽団]

*2012年6月号『家庭画報』
フランクフルト放送交響楽団の公演情報が掲載されました。
katei201206_.jpg

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
フランクフルト放送交響楽団
Frankfurt_flyer.jpg
2012年6月6日(水) 19時開演 サントリーホール
曲目:
リスト:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
 (ピアノ:アリス=紗良・オット)
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調


2012年6月7日(木)19時開演 サントリーホール 
曲目:
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
 (ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン)
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調

詳しい公演情報はこちらから

posted by Japan Arts at 15:51| メディア情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月18日

レ・ヴァン・フランセ、王子ホール・レポート

4月17日 レ・ヴァン・フランセの王子ホール
lvf.jpg
<プログラム>
ラヴェル:クープランの墓
ツェムリンスキー:ユモレスク(ロンド)
タファネル:木管五重奏曲
シャンドール・ヴェレシュ:オーボエ、クラリネット、バソンのためのソナチネ
バーバー:夏の音楽
プーランク:六重奏曲

一言でいうと、「とても面白くいろんな発見のある」コンサート。
東京での公演は4月20日(金)19時 東京オペラシティコンサートホール。多くの方にこの素敵な魅力に溢れたコンサートを聴いて頂きたいです。

 とても上質感があり、木管五重奏&ピアノの魅力を存分に感じることのできるコンサートでした。木管楽器は人間の息を吹き込んで演奏するということもあるかと思いますが、アーティストと楽器が完全に同化・一体化していて、アーティストそのものから音楽が生まれているということを実感する演奏。
 普段、フルート、オーボエ、クラリネット、バソン、ホルンは、ソロ楽器としてそれぞれ耳あたりの良い優しい音色という印象ですが、五重奏というアンサンブルになると、各作品によってがらりと音の表情が変わるのが面白く印象的。牧歌的な音のときもあれば、時には切り込むような硬い音色だったりと。
 どの作品も技術的にも難しい楽曲なのだと思いますが、そんなことを聴衆には微塵も感じさずに、音楽作品の面白さ、楽しさを堪能できるのは、真の名手達だからこそと思いました。
 バソンのオダーンの音をベースに、フルートのパユ、オーボエのルルーが自由に軽快に踊り遊び、ホルンのヴラトコヴィチやクラリネットのメイエがスパイシーな刺激を与え、伸び伸びと自由闊達で、それぞれの楽器から発された音色が織り成すように音楽を紡いでいくという印象で、木管五重奏の醍醐味を味えます。
 そして、ピアノのル=サージュが加わったプーランクの六重奏曲は、まさにレ・ヴァン・フランセの代名詞ともいえるだけあって、軽妙洒脱で魅力に溢れた素晴らしい演奏でした。

 普段からクラシック音楽に精通している方にこそ、新しい刺激や発見に満ちた演奏会になるのではないかと思います。
 4月20日(金)に東京オペラシティコンサートホールで演奏される作品は、「フランスと20世紀」と銘打っており、ふだん管楽器に触れていない方にとっては耳なじみのない楽曲かもしれませんが、真の名手による真の名演奏をお楽しみ頂けること請け合いです。

<公演情報>
4月20日(金)19時 東京オペラシティコンサートホール
〜フランスと20世紀〜
イベール:3つの小品
ニールセン:木管五重奏曲
ティエリー・ペク: 六重奏曲(レ・ヴァン・フランセのための委嘱作品。日本初演)
プーランク:オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲
ミヨー:ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネットのためのソナタOp.47
プーランク:六重奏曲

―レ・ヴァン・フランセ―
エマニュエル・パユ(フルート)
ポール・メイエ(クラリネット)
フランソワ・ルルー(オーボエ)
ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ(ホルン)
ジルベール・オダン(バソン)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)

posted by Japan Arts at 16:08| メディア情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。